1つのパッケージを完成させるためには、お客様には様々なことを決めていただく必要があります。印刷業界には、専門的な用語が多くありますので、お決めいただく際、戸惑ってしまわれることがあるかもしれません。
是非こちらを参考にしてくださいませ。
日本は世界的に見ても、とても丁寧に商品を包装する国です。
ほぼすべての日本人は包装すること、してあることが当たり前だと思っているのではないでしょうか。
本来、包装の目的は、
- ・品質の保護のため
- ・識別や運搬を容易にするため
- ・情報表示や清潔、未使用であることを伝えるため
と言われています。
経営学的には、良い包装は顧客の注意を引くといわれており、包装は企業がとても注力すべき点だと思います。
しかし、一方で、商品を何重にも包装するなど必要以上に包装する、過剰包装が存在しています。
過剰包装によって、商品の実態を消費者に誤認させたり、包装資材を浪費したり、ごみの増加により環境を破壊したり、様々な弊害が起こります。
近年は、各自治体や百貨店、デパートによって包装の条例やルールが制定されたり、リサイクルや環境について消費者が厳しい目を持つようになり、過剰包装が減りつつありますが、それでもなお、行き過ぎた包装は存在しているようです。
各自治体の消費者保護条例などにも、包装のルールが記載されていますので、「もしかして・・・」と思われた方は、一度チェックをされてはいかがでしょうか?
以下では過剰包装の例を紹介いたします。
内容物の保護または品実保全の限度を超えて、外見から容易に判明することができないように、容器の底を上げること。

内容物の保護または品質保全の限度を超えて、外見から用意に判断することができないように、額縁状の広い幅の縁取りを施すこと。

容器または外装に切り抜きをし、中が見える部分にのみ内容物を入れて、全体に入っているかのように見せかけること。

内容物の保護または品質保全の限度を超えて、容器の底または個々の内容物の間に紙片、木毛など(アンコ)を詰めること。

内容物の保護または品質保全の限度を超えて、容器のふたを大きくすること。

内容物の保護または品質保全の限度を超えて、内装を重ねること。

包装の中に必要以上の空洞をつくること。

豪華な包装をすることによって、消費者の購買意欲がそそられるのは事実です。しかし、商品本体を必要としているお客様に過剰な包装は嫌われてしまうかもしれません。
消費者にも環境にも自社にも優しいパッケージを作りたいですね。
図や説明は、全国公正取引協議会連合会のWEBサイトを参考にさせていただきました。