- 第1回 その1 『 三原美奈子 ー デザイナー紹介 ー 』
- 第1回 その2 『 三原美奈子 ー 経過報告 ー 』
- 第1回 その3 『 三原美奈子 ー 完成披露 ー 』
1月17日、デザイナー三原美奈子氏は箔押しメーカーである村田金箔社の勉強会に、デザイナー仲間と共に参加していた。究極の箱を作るにあたり、参考としてホットスタンプ・コールドフォイルなどの『箔押し』についてより詳しくなりたいと思ったのだとか。
箔押しは印刷物の表現を広げるだけでなく、パッケージや製本、文具やカード、ラベルや布製品にまで活用することができる技術である。また、メタリックやホログラム、エンボスなど加工表現が豊富であるため、今回のようなデザイナーの意向を自由に発揮できる企画にはもってこいなのかもしれない。
村田金箔(大阪本社)にて行われた勉強会では過去に製作された商品も手にとって見ることができる。新しい技術を用いた商品から、懐かしさを漂わせる作品まで、目をひかれる物ばかりだ。
また、村田金箔グループが毎年自主製作している箔押しの技術を結集させたカレンダーも過去のモノから最新のモノまで全て閲覧することが可能である。これらのカレンダーをそれぞれ見ているだけで、箔押しでどのようなことが可能なのかを言葉ではなく実感として理解することができるだろう。
村田金箔グループ
村田金箔は国内外にグループを展開する創業1865年の金箔メーカーである。現在は純金箔だけでなく、特殊印刷の箔押加工(ホットスタンピング)用転写箔やホログラム箔・フィルム・粉体)など加飾・美粧の素材メーカーとして「光る」素材を各界に提案している。随時、『箔』に関する勉強会を開催している。
http://www.murata-kimpaku.com/index.html
後日、パッケージ案を企画中の三原氏に経過について話を伺うことができた。今回の「究極の箱作り」に関するテーマは「旅」に決まったそうだ。そしてデザインするパッケージのタイプは「化粧品のパッケージ」。
旅に持って行く化粧品ポーチのようなパッケージなのか、旅先で出会う化粧品のパッケージなのか、一体どのようなパッケージができあがるのだろうか。
「従来の化粧品パッケージではあまり見られないタイプのものにしたい」そう意気込む三原氏の作品にスタッフも期待が膨らむ
- 第1回 その1 『 三原美奈子 ー デザイナー紹介 ー 』
- 第1回 その2 『 三原美奈子 ー 経過報告 ー 』
- 第1回 その3 『 三原美奈子 ー 完成披露 ー 』
1969年大阪市生まれ。京都精華大学美術学部デザイン学科VCD専攻卒業後、有限会社オンクデザインスタジオ入社。
2010年8月三原美奈子デザインを設立。各種食品・ギフトなどのパッケージデザインを数多く手掛ける。
2008年よりイベントプロデュースにも携わり、アートイベントマネジメントグループ「モファ」ではデザイン・広報担当。緑橋文化祭では実行委員長を務める。
三原美奈子デザイン http://miharadesign.com/