第1回完成披露「三原美奈子」|究極の箱作り|パッケージ印刷のことなら四季紙器.com

パッケージデザイナーとのコラボレーション! 究極の箱作り 三原 美奈子

パッケージデザイナーとのコラボレーション! 究極の箱作り 三原 美奈子

旅+化粧品

弊社とデザイナーが挑戦する「究極のパッケージ」。ついに完成したデザイナー三原美奈子氏のデザインした化粧品パッケージは「旅行に持って行く化粧品パッケージ」だ。どこか見たことのあるような形。よく見ると飛行機の側面のようにも見えるパッケージには、フライトまでの手順が記載されている。同じように側面には化粧の手順をイメージした加工が施され、女性であればどの順番に使えばいいかすぐイメージできるだろう。管制塔をイメージした2つのパッケージはV字カットで作られ、素材と相まってコンクリート製の建物の堅いイメージが伝わってくる。コンパクトを入れて落としても壊れない、というわけだ。印刷は全てスクリーン印刷で鮮やかな色合いがグレーの素地とのコントラストを作り上げている。

自分らしさをパッケージに表現したい

三原美奈子

三原さんが今回の企画で使ったパッケージの素材は、意外にも「チップボール100%の古紙」だった。しかも通常では合紙などをして強度を出す為のチップボールを素材感をそのままに表面に一部のみ印刷を施している。「化粧品はパッケージも中身も女性的。キラキラして派手なモノが多いけれど、それは自分とは違う感じだった。」 普段から自転車で移動するという三原さんのアクティブな一面が働く女性が旅で使う化粧品としてのパッケージに今までにない自然さ、そして内に秘めた彩りを与えた。

「こだわらない」というこだわり

「ここはズレでもスレなくてもいい」と言ったら皆さんに困った顔をされちゃいましたー。日常的に正確さを求められる印刷会社に対して、三原さんは「全てがきっちりしすぎない方がいい」というスタンス。ズレによって生まれる変化や偶然が生む表現を大切にする。旅行に持ち出す化粧品だからこそ、そんな遊びが必要なのだ。
パッケージ構造紹介
旅+化粧品
  • 紙:チップボール(100%)
  • 印刷:シルクスクリーン印刷
  • 加工:Vカット加工
生産手順
本体
1.チップボール 2枚合紙
2.スクリーン印刷
3.スリット加工 及び Vカット箱成型
フタ
1.素材:PPクリアシート0.3mm
2.スクリーン印刷
3.カッティング
旅+化粧品

「Julay!」というのはインドのラダック語で「おはよう」「こんにちは」「ごめんなさい」「ありがとう」などの全ての挨拶に使われる言葉だ。日常的になにげない一言で使うことができる気軽な言葉。現代女性が忙しい中でちょっとした息抜きに、例え仕事を兼ねた旅行だとしても、その時間を楽しんでほしい。そんな想いを込めて、行ってらっしゃい!

旅+化粧品

今回のパッケージ素材であるチップボール。普段は合紙されるため、表面に直接印刷されることは少ない。普通のオフセットであれば、インクが紙にしみ込んでしまうところ、スクリーン印刷を重ね塗りすることによって文字部分も潰れずにキレイに残っている。

旅+化粧品

今回一番苦労したポイントでもあるクリアシートの差し込み部分。 構造上、組み込み部分を縦横にカットする必要がある。
写真のように正方形の角が残ってしまっているが、強度があるチップボールだからこそ、 これだけカットされても箱としての強度を保つことができている。

デザイナープロフィール
三原 美奈子

1969年大阪市生まれ。京都精華大学美術学部デザイン学科VCD専攻卒業後、有限会社オンクデザインスタジオ入社。
2010年8月三原美奈子デザインを設立。各種食品・ギフトなどのパッケージデザインを数多く手掛ける。
2008年よりイベントプロデュースにも携わり、アートイベントマネジメントグループ「モファ」ではデザイン・広報担当。緑橋文化祭では実行委員長を務める。 三原美奈子デザイン http://miharadesign.com/

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